呂布と貂蝉の「田舎くさいラブストーリー」について
何潤東版の呂布と陳好版の貂蝉はネットユーザーからいちばん多くの辛口評価を受けている。
「何潤東はどう見ても過去に紛れこんだ現代人に見える」。だが、何潤東のカッコよさは少女ファンの憧れの的になり、「何潤東は本当にステキ。呂布の戦神のイメージを際立たせ、目を楽しませてくれる。彼見たさに『三国』を見ている」。また「二人は『三国』で田舎くさいアイドルドラマを演じている」と評価したネットユーザーもいる。
これについて、呂布を演じる何潤東は次のように説明している。「以前の作品では、貂蝉が『三国』の話の中に埋もれてしまい、貂蝉と呂布の二人の間の恋愛も全ては陰謀によるものとして処理されてきた。しかし、新版で表現しようとしているのはロマンチックで美しい純愛。一番ロマンチックな場面は『英雄救美』の場面だ」。
一目会って恋に落ちる呂布と貂蝉の描き方について、演出の高希希は次のように語っている。「貂蝉は歴史上の人物ではなく虚構の人物だ。貂蝉に対しては歴史的な角度から同情の気持ちを寄せるべきだと思う。これまでの貂蝉は、今日はあなたが着るけれど明日はまた誰かが着る、着たい人がいればその人に脱いで渡すような、一枚の衣服のような存在だった。これは女性を尊重せず、意識の上で女性を踏みにじることだと思う。貂蝉と呂布の間に真心に満ちた情を交わさせたことで、女性視聴者の心理にも配慮することができる。旧版では貂蝉はこっそりと行き来するような素性の分からない人物だったが、新版では少し肉付けをして人物像をより完全にしようとしている」。
「 北京週報日本語版」2010年6月22日 |