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中国南西部で百年ぶりの大干ばつ 住民の飲用水保障に全力

 

1キロ離れた山の洞窟から水を担いでくる貴州省普定県猫洞郷柯拖村の村民

 

国家洪水干ばつ防止総指揮部の集計によると、雲南、貴州、広西、重慶、四川の5省・自治区・直轄市は、1805万人分の飲用水の安全を確保するため、応急措置を取っている。それには、329万5000人にダムの貯水、196万3000人に緊急輸水、84万人に井戸掘りによる地下水の汲み上げで賄うほか、519万4000人に水を運んで供給し、また人力と畜力で水を運んだり、新しい水源を探したりすることで676万人の飲用水問題を解決するなどがある。

中国気象局の矯梅燕副局長は「3月23日から24日にかけて、さらに28日から29日前後にかけて、南西部の全域で小さい範囲での小雨を主とする雨が降る可能性があるため、人工降雨作業の条件が満たされたら、気象部門は人工降雨作業を実施することになる」と言う。

矯梅燕副局長によると、南西部で干ばつが起こるには二つの原因がある。一つは降水不足が続いていることだ。昨年9月から現在まで、雲南省ではわずか173ミリ、貴州省では175ミリの降水しかなく、平年の半分にも及ばず、気象記録があった1951年以来の最低値だ。二つめは気温が高すぎることだ。雲南省のこの冬季の平均気温は1950年以来の最高だった。降水が少なく、気温が高いことで、必然的に蒸発量が大きくなり、土壌に含まれている水分が甚だしく下がり、深刻な干ばつが起こる。

また、雲南省と貴州省一帯は2000年初めから今まで、降水が不足し、温度が高すぎるという天候条件下に置かれており、程度の差こそあれ干ばつに見舞われるところも出た。乾燥して雨が少ない天候条件下に置かれている上、降水不足が続いて、干ばつに見舞われがちだ。

そのうえ、現在の気象条件からして、南西部の降水不足は続いていき、今はまだ降水増の兆候が見られていないため、干ばつ対策がさらに強化される必要がある。

「北京週報日本語版」2010年3月29日

 

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