1月21日から米国、ヨーロッパ、カナダ、中国でトヨタのリコール事件が発生してから、中国国内において「メイド・イン・ジャパン」を嘲笑する声が目立つようになり、日本企業の「品質神話」がこれで覆された、「品質とバブルが同時に存在している」、今年中国のGDPが日本を超える望みがあり、中国製品の品質も同時に日本企業の製品を上回ることができる、などと見ている。これらについて、筆者はこうした発言はいずれも時期尚早だと思う。
全般的に言って、中国と日本の製品の品質は一体どちらがよりよいのかは、実際は言わなくてもわかるものだ。まず、トヨタの品質問題は、日本製造業全体で品質問題が発生したことを意味しない。逆に、留意すべきことは、トヨタの品質問題が発生した後、日本製造業はいずれも、技術を海外へ移転する場合、どのように管理も同時に輸出するのか、海外で工場を設立する時に、どのように現地の外国人技術者に対し日本式の育成訓練を行うのか、日本の高齢化と少子化の並行、労働力不足、外国人労働者の絶え間ない増加を背景に、どのように品質を保証すべきかをめぐって反省を始めた。1つの事から類推して他の事まで省みるような反省は、日本企業の製品品質の向上に役立つはずだ。翻って中国を見ると、食品の品質問題が相次いでいるが、中国食品業全体の反省は依然としてそれほどはっきり見えてこない。
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