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中国、レアメタル輸出を制限

輸出制限の原因

中国商務部の説明によると、中国のレアメタル輸出規制の主要な目的は環境保護、自然資源保護である。

商務部が8月26日、その公式サイトに発表した文章には、その原因がよりきちんと説明されているように見える。文章によると、日本は多くのルートで中国の資源を買い占めている。統計によると、日本のレアアースの約83%は中国からのものである。大量のレアアースを入手した後、日本は利用を急がず、20年も利用できるこれらの資源を海底に埋めていることは、将来のエネルギー戦略計画を示すものである。

文章によると、日本は1983年には早くも希少鉱物製品戦略備蓄制度を打ち出し、今も執行されている。備蓄対象はニッケル、クロム、タングステン、コバルト、モリブデン、バナジウム、マンガンなど7種類のレアメタルで、輸入依存度は90%を超えている。日本は備蓄する一方で、他方では様々な手を尽くして世界各地、特に中国からこれらの資源を輸入している。

日本のレアメタルに対する重要視の度合いとコントラストをなしているのは、かなりの期間にわたって、中国ではレアメタルが過剰に採掘され、国際市場で安売りされる事態にあったことである。日本だけでなく、EU、アメリカなども中国からレアメタルを廉価で購入していた。

2005年に、中国のレアアース産出量は世界の96%に達し、輸出量も60%以上に達した。しかし、レアアースの価格決定権は中国の企業が握るものではなかった。1998年に比べて、中国のレアアース輸出量は10倍増えたが、価格は36%下がった。2008年上半期、レアアースの価格はさらに大幅に下落し、原鉱は7.6万元/トンから6.4万元/トンに下がり、レアアースの代表的製品である酸化プラセオジム・ネオジムは22万元/トンから13.5万元/トンまで一気に下落した。中国はほぼ原価でレアメタルを販売することになったのである。

資源の安売りによって中国は痛ましい代価を払った。レアメタル採掘のため、鉱区は環境が深刻に汚染され、特に風塵汚染によって地表植生が破壊された。多くの鉱区で周辺数キロが不毛の地となる事態になってしまった。

「中国政府が資源の流失を防止し、環境を保護するため措置を講じるのは、中国経済発展の必然である」と商務部国際貿易経済研究院の李鋼研究員は語っている。

もう一つの原因は、現在では中国は過去のように代価を惜しまず外貨を獲得する必要がなくなったことだ。1970年代末期と80年代の初期、中国は物資が欠乏し、外貨が不足していた。1978年に中国の外貨準備高はわずか1億6700万ドルだった。その頃、国は様々な手段で輸出による外貨獲得を奨励した。1980年代中頃まで、資源型一次産品は中国の輸出製品で主導的地位を占め、そのうち石油はずっと中国の最も主要な外貨収入源であった。鉄金属、非鉄金属、電力、石炭などの資源も輸出ランキングで上位に立っていた。このような低い次元の輸出構造は、元手を惜しまず外貨と交換していたにすぎなかった。

しかし、「外貨獲得」は今日の中国ではそれほど重要なものではなくなった。中国人民銀行が公表したデータによると、2008年6月現在、中国の外貨準備高は1兆8088億ドルに達し、世界124カ国のGDPの総和を超えている。ひたすら資源輸出で外貨を稼いできた時代には終止符が打たれた。中国はもう元手を惜しまず資源を低価で安売りして外貨と交換する必要はなくなった。

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