本誌記者 蘭辛珍
2009年の初め、中国政府は8%という経済成長の目標を打ち出したが、経済情勢の好転に伴ってこの目標がますます現実に近づいてきている。国家統計局のデータによると、第2四半期の中国経済の成長率は第1四半期の6.1%から7.9%に上昇した。
国家情報センター経済予測部は8月6日、下半期における中国経済に対する予測レポートを発表した。同レポートによると、第3四半期の中国のGDPは9%前後に達し、第4四半期は10%になる見込みで、年間8%の目標を実現できる見込みだ。
7月16日、香港上海銀行は中国の今年のGDP成長率予測をこれまでの7.8%から8.1%に上方修正し、モルガンスタンレーも9%に上方修正した。
上半期、経済が穏やかに回復
金融危機発生後、中国政府は経済成長を刺激するための総合計画を速やかに打ち出した。国家統計局の李暁超報道官の話では、国の総合刺激策の効果により、中国経済は成長率の急減傾向を一応食い止め、穏やかな回復傾向を呈するようになっている。特に第2四半期の中国のGDPは前年同期比7.9%増え、7四半期連続していた減速傾向を転換させた。
現在、中国経済は四つの方面で好調を示している。
一、国内総生産(GDP)が穏やかに回復した。今年上半期のGDPは前年同期比7.1%増となった。
二、国内需要の伸びが加速された。今年上半期における社会全体の固定資産投資は前年同期比33.5%増で、第1四半期より4.7ポイント加速した。
三、経済構造の調整が積極的に推進されている。
四、国民生活が引き続き改善され、住民所得が穏やかに増え、社会保障の支出がさらに增加している。
国家統計局のデータによると、中国経済の下落傾向は2009年2月に底を打ち、3-6月期は4カ月連続して上昇し、経済回復の過程においては投資と内需が経済成長の主な原動力となっている。上半期のGDP成長では投資の貢献度が87.6%で、GDP成長を6.2ポイント押し上げた。消費の貢献度は53.4%で、GDP成長を3.8ポイント押し上げた。
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