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日本歴史文化を体験して
 

―奈良、京都、大阪で日本の輝かしさを体験して

7月17日、船で大阪に向かう。奈良、京都、大阪の中国に関わりのある社寺を散策し、日本の茶道、華道、香道、落語やお菓子を、身をもって体験するコースもある。日本に11年間留学し、その間、茶道、華道、香道を系統的に学び、日本の茶道についての著書さえ出している滕先生のおかげで、体験コースの内容を十分に予習することができたのは幸いだった。

揚州大明寺の石灯篭と対になっている、奈良唐招提寺「奉献鑑真大和上廟前」

書かれた石灯篭を囲んで記念撮影する滕先生と一行の女子学生

7月20日午前、裏千家今日庵に到着。先ずは茶道資料館の茶碗、花入、掛物など、茶道具の名品や茶道美術工芸品と、2階にある茶室のうつしを見物した。次は、正式な茶室に入り、二つの組に分かれて差し向かいに座る。講師の優しい指導のもと、椅子に座る立礼(りゅうれい)の点前(てまえ)をしてみて、交替で向かいの「お客様」にお茶をたて、みな一服のお茶を楽しむことができた。

茶碗、茶杓、水差し、建水、蓋置など、道具の置く場所は固定され、置き間違えたり、うっかり水をこぼしたり、道具を乗せる古帛紗(こぶくさ)を汚したりしてはいけない。お茶がたつと、亭主とお客様の間、そして正客と次客の間に、いろいろな挨拶が必要。客は飲み終わった後、茶碗の飲み口を清め、両手をついて茶碗の全体の形や柄を鑑賞し、茶碗を出された元の位置に返す。こうして主客の間、客同士の間、ひいては人と道具の間にかもし出される礼儀正しい慎重な態度が「和敬清寂」(茶道の「四規」とされる。「和(わ)」とは、お互いに心を開いて仲良くするということ。「敬(けい)」とは、尊敬(そんけい)の敬で、お互いに敬(うやま)いあうという意味。

「清(せい)」とは、清(きよ)らかという意味であるが、目に見えるだけの清らかさではなく、心の中も清らかであるということ。「寂(じゃく)」とは、どんなときにも動じない心とのこと。以上の内容は裏千家ホームページより)中の「敬」なのだろうと思った。その緊張した雰囲気が、まさに黄遵憲の『日本国志』に記されているように、「雖平日爾汝之交、亦粛然如対大賓」(平常の親しい仲間であっても、尊いお客様に対するような恭しい態度で臨む)という「一期一会」であり、誠心誠意かつ真剣な態度で接する世界を作り出すのだろう。

今日、中国の茶道界も、これと共通した茶道の精神を確立しようとしている。私は、台湾の「茶芸」界が提出した「清敬怡真」(「清」とは心の「清潔」「静寂」。「敬」とは他人を尊重し、自分の言動と心を慎むこと。「怡」とは、喜ぶこと。「真」とは、真理と本当の知のこと。中国網より。)の四文字が適切だと思う。中国の茶文化は精神的な向上と主客が共に楽しむという文人の情趣に富んでいるが、日本の茶道には、他人や大自然に対する敬いの気持ち、ひいては「道」という自己精神の鍛錬まで高められた崇敬の精神が満ちている。

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