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中国の湿地 緑の“腎臓”を守り育てる

本誌記者  唐 元愷

先ごろ、「生粋の北京っ子」である梁宇さん(66歳)は、かねてから行きたいと思っていた場所をついに訪れた。それは延慶県にある北京で初の湿地公園、北京唯一の湿地鳥類保護区──野鴨湖だ。

「ここ数年、“湿地”という言葉がしょっちゅう見られるようになり、北京の人々の湿地を守ろうとする意識が強まっている」と梁さんは言う。

実際に湿地は天然の「ダム」だ。それは森林、海洋と並んで地球の三大生態系と言われ、「自然の腎臓」と見なされている。それは数多くの特殊な生態機能を具え、生態系のバランス維持に極めて重要な働きをしている。水が湿地に流れ込むと、さまざまな物質が水の流れとともにゆっくりと沈殿していき、水中の栄養物質が湿地の植生に十分吸収されるか、あるいは湿地の泥層の中に堆積されていく。そして、そのうちの一部の植物は有毒物質を効果的に吸収することができるのだ。「湿地の植物は汚水の中の窒素とリンの化合物を大量に吸収できるので、湿地は窒素総量の70%以上、リン総量の90%以上をそれぞれ除去できる」。こう指摘するのは広西大学化学化工学院環境工程学部主任の冼萍教授だ。

延慶県の「湿地資源調査報告」は、目下、同県の湿地の保護面積がすでに1万ヘクタールに達し、県総面積の20分の1以上を占めるとしている。広大な湿地、水生植物などはさらに、西北地区の砂塵が北京に侵入するのを有効に防ぎ、膨大な植物系が二酸化炭素などの温室効果ガスを吸着、固定して、空気を潤し、浄化し、気候を調整する働きをして、北京の大気の浄化センターとなり濾過センターとなるのである。

「かつては、一部の指導者も含めて、湿地保護の重要性をまったく理解しておらず、日照りや洪水、砂嵐といった自然災害こそ最も重要で、湿地のほうはゆっくり対応しても構わないと考えていた」。こう語る北京市林業局野生動植物保護処の元処長・侯宝昆氏は、さらに「実は、それらの問題を解決するには湿地から手をつけなければならない。専門家の調査によると、北京の砂塵の8割は現地由来のもので、地表が湿っていれば砂は巻き上がらないはず。北京の砂塵は1990年代から深刻になり始めたが、それはちょうど湿地面積が大幅に縮小したときだ」と指摘する。

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