南京大学日本語学部専家 斎藤文男
◇予期しなかった効果表れる◇
学生が級友1人ずつの長所を書いた「素晴らしい私の級友たち」の作文は、素直に級友の素晴らしいところを指摘していた。読んでいて清々しい感じがした。そこで私は、1人ずつの素晴らしさを拾い出してリストアップした。まとめた作文は、級友が自分のことをどのようにみているかが一目瞭然だった。最後に私は、「天真爛漫で 向日葵のような笑顔と 強い心がある 素敵な○○さんに 乾杯!」と、各人の長所にそれぞれコメントを付け加えた。素晴らしい長所ばかりが並んでいるので、だれもが悪い気はしなかった。もし、長所と短所が並んでいたらそれほど嬉しくはならなかっただろう。この作文は予期しなかったいろいろな効果が出てきたのは驚きだった。
キャプション
1、熱心に聴いてくれるので、私の話にも力が入る(浦口校舎で3年生の授業)
2、早朝、声を出して教科書を読み、暗記する女子学生(浦口校舎で)
3、今年5月20日、創立107年を迎え、1世紀の伝統を今に伝える南京大学(正門に掲げられた横断幕)
4、昨年暮れ、大学内で開催された「迎新晩会」で“妙技”を披露する院生
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