王立平氏は、「未来都市をともに建築」という体験活動はネット万博の目玉となると見ている。理想的な「未来都市」の建築は、訪問者の相互交流、相互協力を必要とする。「『未来都市』の設計は、ネットゲームの成功経験を参考にしたが、ネットゲームではない。それは万博に熱心な観衆が互いに交流し合い、協力し合うバーチャルコミュニティだ。訪問者は『未来都市』建築の各段階に参与することで、未来に向かう都市の濃縮された発展過程を、身をもって体験できる」と王立平氏は説明。
各方面から積極的な反響
ネット万博のプロジェクトは博覧会国際事務局(BIE)から高く評価され、出品者からも大反響を得た。BIE事務局長は2009年4月3日にパリで開催されたネット万博シンポジウムで、ネット万博は国際展覧史上の一里塚、転換点であり、上海万博の全出品者だけでなく、将来の国際展覧事業にとっても「極めて大きな価値」があるものであり、BIEは全力を挙げてこのプロジェクトをサポートすることになる、との姿勢を表明した。
今年4月15日現在、万博参加を申請した機関のうち、174の政府機関がネット万博への参加確認を行い、うち22カ国がネット万博体験館の共同構築を確認した。国内の出品者と参加契約を結んだ企業もいずれもネット万博体験館の共同構築を確認した。
王立平氏は「万博が終わった後も万博の展覧はいつまでもネット上に保存され、これによって2010年の上海万博を『永遠に幕を下ろさない』最初の万博にする」と表明した。
「北京週報日本語版」2009年5月8日 |