本誌記者 蘭辛珍 曾文卉
四川省では、大震災の再建は既定目標の72%が今年の年末までに達成される見込みだ。全国人民代表大会代表で四川省常務副省長の魏宏氏がこのほど記者のインタビューを受けた際、明らかにした。再建は極めて困難で、計画投資総額として1兆7000億元が必要であるが、政府から実際に投入された資金はこれまでわずか3600億元で、残りは銀行融資や社会資金の支援が必要だと言う。
魏宏副省長は次のように述べた。
再建は秩序だって、効果的に推し進められており、3年間の予定だった作業を2年で完成させるよう努力している。今年の2月末現在、着工した重点再建プロジェクトは計1万124件で、再建プロジェクト全般の31%を占めている。
再建の第一の目標は、どの世帯にも家屋があることを実現させることだ。農民の家屋の再建は、今年9月ごろに全部完了させ、都市部の家屋の再建は、年末までに完了させることを目指して努力している。四川省はこの目標を達成するために、補助政策と融資政策を着実に実施し、技術指導を強化し、建材の供給や品質確保および価格の監視に力を入れている。
再建資金の使用と監督の面では、われわれは中央政府が災害救助の初期段階に提供した1052億元の資金を安全かつ効果的に使用する。われわれはさらに再建段階の政府資金の安全かつ効果的な使用を保証できる。
このために、われわれは次の3大措置を講じた。
1、予算管理を強化 政府からの再建資金に対し予算管理を実行し、使途、支出基準、支出科目、支出範囲によって支出予算を制定する。
2、特別会計管理を強化 県クラスの財政部門が再建政策を制定し、一定の枠組みの中での資金運用を実行し、特別会計を行うよう求める。
3、専門の監督・管理を強化 政府資金に対し、6つの使途を規定したほか、監督・管理方法を制定した。また、会計審査や監督・検査、財政、管理、使用の諸部門が監督を受け持つ。
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