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河南の干ばつ状況

 

平原に位置し、黄河からの灌漑に頼れる滑県と比べて、河南省林州市は山間地帯に位置し、取水が難しいため、厳しい干ばつに直面している。

林州市は河南、山西、河北の三省が交わる太行山脈地帯にあり、水源不足が現地の政府と農民をずっと悩ませてきた。昨年10月上旬から今年1月初めにかけて、林州市全市の平均降水量はわずか4.3ミリと、1956年に気象観測が始まって以来、同時期の降雨量が最も少ない年となった。降水が少なく、気温が高く、土壌の水分喪失が早いといった理由によって、林州市では干ばつの状況が厳しさを増している。全市で栽培される小麦約3万3400ヘクタールのうち干ばつ被害を受けた面積は2万ヘクタールにのぼる。この空前の干ばつに直面して、50年の時を経た水利プロジェクトの紅旗水路が再び優れた力を発揮し、林州市の干害を緩和している。

紅旗水路は1960年代に林県の人々が10年の時を費やして漳河の水を山西から林県に引き込み、太行山の断崖絶壁に開削した灌漑プロジェクトだ。

姚村鎮申家崗村に住む村民は、「紅旗水路がなかったら今年はきっと収穫がなかっただろう」と語る。彼女の約20アールの畑はすべて1度灌漑され、土質が非常に軟らかくなっていた。紅旗水路の下流にあるため、申家崗村の80ヘクタールの耕地はすべて灌漑を紅旗水路に頼っている。さらに大切なのは、紅旗水路の水が1㎥当たりわずか5分というその安さだ。灌漑には1アール当たり約22㎥の水が必要だが、ここの農民は1アール当たりの灌漑コストがわずか約1元2角ですむというわけだ。

紅旗水路灌漑地域の幸運に比べ、林州の辺鄙な山間地帯では給水難の問題がある。林州市では干ばつ被害がやや深刻な麦畑が約4000ヘクタール、かなり深刻な麦畑が約3300ヘクタールにのぼり、これらの被害のほとんどが紅旗水路ではカバーし切れない山間地帯で起きている。

2月に入ってから、華北地区では2度の降水があった。降雨量は多くなかったが、干ばつ状態がある程度緩和されるとともに、全国で約166万7000ヘクタールの干ばつ被害が減少し、一部の地区に苗を確保するための時間を与えた。中央気象台によると、今月の中旬、下旬には東部で再び降雨が期待できるという。苦労して耕作を続ける農民にとって、これは最も待ち遠しいニュースだろう。だが、干ばつを徹底的に緩和するには、依然としてその任は重く、道のりは遠い。

「北京週報日本語版」 2009年2月17日

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