本誌記者 唐 元愷
先ごろ、5冊に及ぶ『中国主要経済植物ゲノム・染色体マップ』(以下『中国植物ゲノムマップ』)がついに出揃い、科学界から称賛を浴びた。これがベストセラーになることは永遠にないかもしれないが、これは直接的にも間接的にも一人一人の個人にとって有意義なものであると言えるだろう。
この書は世界の空白を埋める最初の書として、中国のあらゆる栽培植物、野生植物、近縁植物を基本的にカバーしており、1978年から2008年にわたって中国各地の4000種近い経済植物の遺伝子と染色体のデータを収録したものである。その中には、果樹とその野生・近縁植物、農作物とその野生・近縁植物、造園用花卉植物、竹、薬用植物など140科、656属、1563種の染色体の図版があり、樹齢5000年を超える希少野生種も一部に含まれている。
「中国は作物栽培において世界でも最早期、最大の発祥地。全国各地で野生イネ、野生ダイズ、野生茶樹などの貴重な栽培作物の野生祖先種とその近縁植物がいまだに育っている」と語るのは、同マップの主な著者である南開大学生命科学学院の陳瑞陽教授だ。

植物ゲノムの染色体サンプルをつくる陳瑞陽教授
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