四、 具体的な指導措置
<公報の内容>
会議では、▽農村の基本的な経営制度を安定させ完全なものにする▽現代的な農村金融制度を構築する▽都市と農村の経済・社会の発展を一体化させ促進する制度を構築する▽農村の民主的管理制度を健全化する、といったことが提起された。
会議ではまた、次のことが提起された。現代農業を発展させ、高収穫、優良品質、高効率、生態環境、安全などの要請に応じて、農業の発展方式の転換を加速させ、農業における科学技術の進歩とイノベーションを推し進め、農業の物質的、技術的設備を強化し、農業の産業化システムを健全化し、土地の産出率と資源利用率、労働生産率を高め、農業のリスク対抗能力や国際競争力、持続可能な発展力を増強する。目標を明確にし、計画を立て、投入を増大して、関連する全局面および長期にわたって影響を及ぼす重要なことを、力を集中して立派にやり遂げなければならない。国の食糧の安全を確保し、農業構造の戦略的調整を推進し、農業における科学技術とイノベーションを加速させ、農業のインフラ建設を強化し、新しいタイプの農業の社会化サービスシステムを築き、農業の持続可能な発展を促し、農業の対外開放を拡大しなければならない。農業の標準化と農産物の質の安全を強化し、全工程を厳格にモニタリングし、質の安全に関する監督・管理責任を適格に実行し、不合格品が市場に入るような事態を防がなければならない。
会議はさらに、次のことを提起した。社会主義新農村を建設し、都市と農村の経済・社会の発展を一体化させるという新たなスタイルを築くため、公共財政がカバーする農村の範囲を拡大し、農村の公共事業を発展させて、広範な農民が学ぼうと思えば教えるところがあり、働けば収入を得られ、病気になれば医療機関があり、年をとれば年金があり、住むための住居があるという状況にしなければならない。農村文化を盛んにして発展させ、農村の教育事業に力を入れ、農村の医療・衛生事業の発展を促し、農村の社会保障システムを健全化し、農村のインフラ建設と環境建設を強め、農村の貧困救済のための開発を推し進め、農村の防災と災害削減能力の建設を強め、農村の社会管理を強化しなければならない。
<専門家の解説>
王浦詢氏(中国人民大学教授) これらの内容は次の3つの面から考えることができる。①農村の基本的な経営制度、農村の土地管理制度、農業に対する支援と保護、農村の金融、都市と農村の経済社会発展の一体化、農村の民主的管理などの面から着手し、改革・イノベーションの推進に力を入れ、農村制度の構築を強化する。②高収穫、優良品質、高効率、生態環境、安全の要請に応じて、現代農業を積極的に発展させ、農業の総合生産力を向上させる。③公共財政がカバーする農村の範囲を拡大し、農村の文化、教育、衛生、社会保障、インフラ・環境、貧困救済、防災・災害削減能力、社会管理などの面から農村の公共事業を発展させるという新たな要請を加速させる。これら3つの具体的で明確な要請と布石は、現在の中国の農村改革が直面している突出した矛盾にぴったり符号するとともに、農村改革が直面している主な試練に力強く対応するもので、新ラウンドの農村改革のために確実に実行可能で、運営実効性が高い「道案内」を描いた。
「北京週報日本語版」 2008年10月27日 |