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都江堰被災地区で見たもの--本誌記者の被災地現場からの報告(2)

 

本誌記者  景小磊

08年5月14日、地震被害に遭った四川省都江堰市の住宅地区に入った。どこもかしこも地震の傷跡ばかりが目立つ中で、クレーン車が作業を進める轟音が耳を打つ。武装警察の救助隊員が1分1秒を争って瓦礫(がれき)の下に生き埋めとなっている人々の救出作業を進めている。一般市民が全力で救援作業を手伝う。医療隊が傍らで救出される人の手当てを待つ。ここにいるすべての人々の目標はただ1つ、時間との競争、1人でも多くの人の救出だ。

「生存者がいる!コンクリート板の下敷きになって足が切断されている」。警察救助隊の劉征さんが言う。劉さんの話では、この男性の救出は1時間前から始まり、救出までにはまだ30分ほどかかる見通しだという。

地震発生前、28歳の銀行員、陳桂琴さんは都江堰市の東部地区で家族とともに暮らしていた。地震発生の日の夜、帰る家を失った彼女の一家は野宿するしかなかった。だが、わずか1日で臨時の「新居」を手配された。政府が提供した青い色のテントだ。「青い色が好きになり始めた。私にとって安心感を与えてくれる色だから」と言う彼女は「解放軍には本当にお世話になった」と語った。

都江堰市から30キロほどのところにある郫県西浦鎮では、病院の近くに大きなテントが3張り設営され、負傷者の治療所として使われていた。

甘華山院長の話では、5月14日までに外傷を負ったり骨折したりした96名の負傷者を収容したが、そのうち半分近くの人は治療を終えて退院したという。

オレンジ色のTシャツを着た男の子が記者の目を引いた。ベッドの上に座り、顔を下に向けたまま手の中の食べ物を見つめ続けている。右の頬にできた大きな傷跡を人に見せまいとするかのように。

男の名前は熊瑤くん。「学校の友だちに会いたい!」。熊瑤くんはそう言いながらもまだ記者の目を避けていた。

熊瑤くんの母親によると、彼は小学4年生で、地震発生後、慌てふためいて階段を駆け下りる生徒たちの下敷きになり、ショック状態に陥ったという。「この子が快復できたのは奇跡。助けてくれたすべての人に心から感謝している」と彼女は語った。

甘院長によると、負傷した被災者の治療費や入院費はすべて無料で、食べ物も政府が提供しているという。

四川省の省都、成都市の一般市民も献血などの実際行動で被災地の同胞を支援している。成都市の各採血ステーションには人があふれ、採血までに5、6時間待つ人までいる。

会社員の陳棟梁さんは、テレビで被災地の様子を見て、何か力になりたいと思って来た、と話してくれた。

「北京週報日本語版」 2008年5月16日

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