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対策
今回の穀物の値上がりは、工業化と都市化の加速をともなって現れたものであり、回復的で補償的な特徴を持っている。中国の農村市場における3種の主要穀類の価格は、1995年に1キロ当たり1.6元前後となり、それ以来足踏み状態を続け、06年に至ってまた1.6元まで回復し、07年にはどうにかこうにか1.7元に上がった。13年間でわずか6%の伸びで、同期の物価全般の値上がり幅と穀物の生産コストの上昇幅をはるかに下回っている。こうした状況を受けて、穀物価格をあまりにも低く抑えるとすれば、農民の穀物栽培への積極性を挫き、農業に従事する人数の減少と有効な栽培面積の減少を招き、ひいては穀物供給の減少と新たな周期の穀物不足、穀物価格の高騰をもたらすことになる。これとは逆に、穀物価格を適切な高位で維持するなら、農民は自発的に穀物栽培の品種を調節するはずだ。例えば、大豆が値上がりすれば、大豆を栽培する農民が増えることになる。そうすると、市場に供給する大豆が増えて、大豆の価格も合理的なレベルを維持することができる。穀物価格が低迷する時期においては、土地の産出量を保護し、豊作による農民の利益への損害を避けるため、米国や欧州連盟(EU)諸国の経験を参考にし、農業の輪作と休耕に対する補助制度を実行しても良い。
短期的には、穀物需要に対する管理を強化し、適切に穀物市場を調節し、穀物価格の急騰を抑制する必要がある。
当面は、インフレ抑制圧力が非常に大きく、穀物価格の適切な高位を維持する一方、価格の急騰による住民の生活への過大な圧力を防止する必要もある。穀物消費の需給構造の変化に応じて、管理と指導を強化するとともに、非食用穀物の消費需要が秩序正しく発展するよう導き、穀物の精細加工の規模と輸出の規模を適切に抑えなければならない。また、市場の需給状況に応じ、穀物の在庫量の調節と輸入増加を通じて、穀物の市場価格を安定させる。このほか、新しい供給ルートを積極的に模索する必要もある。例えば、穀物の代替物を開発し、飼料専用作物の開発を急ぎ、コウリャンや農作物の茎をトウモロコシや大豆に取って替えるバイオ技術を開発するなどといったことだ。
長期的に見れば、農業労働生産率を大いに高めることこそ、より高い段階における穀物供給のバランスをとり、穀物価格の安定と農民の収入増を実現する上での根本的な道だ。
政府のコントロールは、一時期に価格の上昇幅を低下させ、上昇するスピードを緩めることはできるが、上昇の動きを変えることはできない。中国の工業化と都市化の発展が加速している段階においては、工業化と都市化の建設のために土地と労働力を提供する必要もあれば、穀物の安全を守り、日増しに増大する穀物に対する需要を満たす必要もある。また、穀物価格の安定を保つと同時に、農民の利益を守り、農民の収入を増やさなければならない。農業労働生産率を大いに高めてはじめて、穀物生産の総合能力を大いに向上させることができる。労働生産力を高めるには、農業用物資のレベルを高め、農業技術の進歩を推進し、立ち遅れた小農生産パターンを変えることがカギだ。当面の急務は、新しい土地管理制度をつくることだ。一連の措置を講じて、耕地の長期的、動態的なバランスを保つほか、農村の専門協同組織を設立し、農業の組織化と集約化を強化し、在来の小農型生産パターンをスケール経営の現代化された農業生産パターンに変えるよう努めなければならない。
「北京週報日本語版」 2008年4月21日 |