12日、人民大会堂で政治協商会議第11期全国委員会第1回会議の記者会見が行われた。テーマは「政協委員が語る五輪」。劉敬民、崔大林、張景安、張芸謀、鄧亜萍の各氏、5名の委員が出席し記者の質問に答えた。全国政協委員で北京市副市長、北京五輪組織委執行副主席でもある劉敬民氏は席上、北京五輪とパラリンピックの準備状況を紹介した。内容は以下の通り。
劉敬民、崔大林、張景安、張芸謀、鄧亜萍の各氏
──劉敬民副市長に伺いたい。最近ハイジャック事件があったが、これによるセキュリティの問題を検討したか。また事件の五輪への影響は?
(劉敬民副市長)あなたの言う「ハイジャック事件」は、私もメディアで見た。現時点では事件の詳細はまだ分かっていない。五輪の際のセキュリティについては、北京五輪組織委は非常に重視しており、次の5つの措置を講じている。
1、 国の一級水準の安全保障組織を設立した。国家公安部、安全部、武装部隊などが国家一級の安全保障の指揮機構を組織し、具体的な手を打つ。
2、 安全保障に関する全体計画と運営案を作った。五輪期間中に発生の可能性がある安全保障のさまざまな問題について、すべて周到な計画を作成した。
3、 国際的な安全保障組織との疎通、協調を強化した。先ごろ、北京五輪組織委へ視察に来た国際刑事警察機構(ICPO)は、同組織委の安全保障の仕事をとても高く評価した。
4、 安全保障業務は競技施設の建設、運営と密接に結びつけ、いかなる業務においてもすべて「安全第一」の考えを貫いている。
5、 安全保障人員と全業務スタッフに対する安全保障教育を強化し、育成の強化を図っている。空港でも措置を講じ、使用を開始した首都空港の新ターミナルビルでも安全保障上の十分な準備を整えた。私たちは五輪期間中の安全は保障できると信じている。
また、国務院の認可により、北京五輪大会の大気の質を保障する活動グループを設立し、その保障計画を制定した。北京市の大気の質は9年連続して改善されている。07年の大気の質は2級か2級を上回る日の比率が67.4%に達した。目下、大気汚染抑制のための14段階目の具体的措置を講じているところだ。
今年の1、2月には、青空の日が前年同期比で13日増加し、80%に達した。北京市は4つの段階に分け、立て続けに市内の交通渋滞緩和のための活動を展開し、公共交通優先の戦略を積極的に実施し、バスと地下鉄の低運賃策を実現した。現在、五輪関連の4本の軌道交通ラインは建設が順調に進んでおり、地下鉄5号線はすでに開通、運行し、公共交通の運行比率は34.5%に達している。
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