――頻発する食品の安全をめぐる事件で明るみになったのは、より深層的な問題だ。
馮建華
中米のパナマとドミニカ共和国が5月下旬、中国の練り歯磨きに問題があったと初めて発表した後、この事件はすぐさま連鎖反応を起こし、中国を再び世界の世論の渦に陥れた。
6月初め、米食品医薬品局(FDA)とシンガポール衛生署は相次いで輸入警告を出し、消費者に中国からのジエチレングリコールを大量に含む各種ブランドの練り歯磨きの使用停止を訴えるとともに、香港特別行政区も6月12日、大陸の「美加凈」練り歯磨き(フッ素を含む)と「三七高級薬物」練り歯磨き、「田七特攻中薬」練り歯磨きの使用停止を市民に呼びかけた。香港税関は、上述した3種類の練り歯磨きには0.21~7.5%のジエチレングリコールが含まれているとしている。
これについて、中国国家品質検査総局輸出入食品安全局の李元平局長は「これらの練り歯磨きはFDAの商標登録を取得し、米国での販売は許可されている。従って、米国がこの時点でこのように言うのは無責任であり、自己矛盾でもある。しかも米連邦法律の第21条も、食品添加剤ポリエチレングリコールにジエチレングリコールが含まれることを許可する、と規定している」と指摘した。
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