日本では歴史問題に関連する映画は「敏感な話題」とされ、この類の作品を上映する機会はないか、あるいは様々な紆余曲折を経てようやく視聴されることになる。中国の抗日戦争作品は右翼に「反日作品」とされ、多くのメディアはこれらの作品は「中国人の日本人に対する憎しみを掻き立てる」ものとされており、日本人はほとんど目にすることはない。
日本の戦争題材作品は、第2次大戦中の沖縄や日米軍の激戦など、その多くが「日本が如何に戦争で苦しんだか」を反映するもの。8月15日は「終戦記念日」とされ、この期間中は、日本のテレビ番組で戦争映画が上映されるが、テーマは平和主張を反映するものや友情や愛情を表現するものとなっている。原爆ストーリーも好まれ、広島、長崎の原爆被害を背景にした作品はどれも「感動的作品」となっている。2013年に上映された映画「永遠の0」は近年客入りの良い戦争作品となっており、作家百田尚樹の同名のベストセラー小説をリメイクしたもので、第2次大戦中のゼロ式戦闘機のパイロットを題材に、日本兵の戦時中の命や暮らしへの名残惜しさや平和への期待を描いている。しかし、百田氏は「日本は過去の戦争を反省する必要はない」などの言論を発表しており、講演時にも南京大虐殺を公に否定している。「永遠の0」は日本の著名なアニメ監督宮崎駿に「右傾」、「神話捏造」と酷評されている。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年7月21日