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「南京の『平和の花』が日本で広がるように」

大門高子さん

オオアラセイトウは南京の野花のひとつ。中国侵略日本軍による南京大虐殺後の翌春、侵略した日本兵ひとりが南京郊外の廃墟の上を眺めたとき、この薄紫色の花を見つけた。南京日報が伝えた。

この花は暴行を恐れない、平和を愛するシンボルだ、と感じた彼は、種を日本に持ち帰り育て、「紫金草(シキンソウ)」と名付けた。そして、後の世代と一緒に、この「平和の花」が日本で広まることに尽力した。この史実に心を打たれた日本の作詞家・大門高子さんは1時間におよぶ組曲「紫金草物語」を創作し、紫金草合唱団を結成した。以後十数年、1千回以上を巡演、歌声で平和、戦争への反省を訴え続けている。

紫金草物語は日本で力強い反響を呼び、合唱団公演は時にはチケット入手困難なことさえあった。絵画集「紫色のだいこんの花」も青少年に深く愛された。ある6年生の男子児童は大門さんに、「紫金草物語を通じ、日本の軍隊が中国の皆さんに多くのひどいことをしたことを知りました。僕たちのいまの歴史の教科書の書き方はよくありません。また歴史を思い出すべきです」と手紙を寄せた。

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