出産中の「蘇琳」
今年3月20日、「蘇琳」と雄パンダ「園園」の間で、自然交配が成功した。「蘇琳」の妊娠を確実なものとするため、研究センターの技術者は、3月20日と21日の2回に分けて、「蘇琳」と雄パンダ「芦芦」との間で人工授精を実施した。7月9日、「蘇琳」に食欲減退が見られ始め、職員は妊娠したと判断した。今月3日の明け方、「蘇琳」に、落ち着きがなくなる、生殖器を舐めるなどの出産の兆しが観察された。「蘇琳」は同日午後4時半、1頭目を出産した。過去に出産経験のある「蘇琳」は、素早く赤ん坊を口にくわえて懐に抱いた。だが、赤ん坊の扱いに不慣れなことから、何度か赤ん坊を地面に落としてしまった。職員が素早く赤ちゃんパンダを取り上げた。検測の結果、赤ちゃんパンダは雄で、体重は173.8グラムと判明した。意外にも、喜ばしいことに、同日午後8時45分、「蘇琳」は2頭目を出産した。双子の出産に体力を使い果たした「蘇琳」だったが、赤ん坊を優しく懐に抱いた。
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