李克強総理は現地時間19日午後、ギリシャのサマラス首相とアテネで会談し、中国・ギリシャ関係の一層の発展、実務協力の拡大について踏み込んで意見交換し、広範な共通認識にいたった。
李総理は「中国とギリシャの伝統的親善は時を経るにつれていよいよ堅固になっており、両国は頼りにし合う良きパートナーだ。国交樹立後の42年間、両国は互いの核心的利益と重大な関心を常に断固として支持し、相手国が困難に直面し、必要としているときには直ちに援助の手を差し伸べ、双方の親善、相互信頼、協力を深化し続けてきた。ギリシャは構造改革を積極的に推し進め、前向きな成果を上げた。中国はギリシャの発展の将来性を確信しており、両国の政治的相互信頼をさらに強固にし、実務協力を拡大し、両国の包括的・戦略的協力パートナーシップを新たな、さらに高い水準へと引き上げることを望んでいる」と表明。
「中国遠洋運輸集団ピレウス港プロジェクトは中国とギリシャ、さらにはEUとの実務協力の模範となっている。われわれは引き続き双方の企業に投資拡大を促し、共同で地中海一流の港にするとともに、インフラ、エネルギー、物流など重点分野の協力を強化する。投資環境の最適化、法的保障の整備、プロジェクト審査・ビザ居留手続きの簡素化などの面でギリシャ側がさらなる便宜を図ることを希望する」と述べた。
李総理は「ギリシャと共同で海洋協力の新分野を切り開き、両国の船舶発展特定資金の役割を十分に発揮して、船舶購入・建造協力を強化し、2015年中国・ギリシャ海洋協力年を共同で成功させ、海洋経済、科学技術、観光などの協力を深化し、両国経済の発展に新たな成長源を築きたい。双方は貿易規模を拡大し続け、中小企業、観光、航空協力を強化し、人的・文化交流を緊密化し、中国・ギリシャ協力の一層の成果を促す必要がある」と表明した。
李総理は中国・EU関係の発展に向けたEU議長国としてのギリシャの積極的な努力を称賛。「中国は欧州統合プロセスを一貫して支持している。ギリシャ側が引き続き独自の役割を発揮し、中国・EU投資協定交渉を推進し、保護貿易主義と保護投資主義に共同で反対し、中国・EU協力の互恵・ウィンウィンを実現することを希望する」と表明した。
サマラス首相は「中国は世界の平和・安定を維持する重要なパワーであり、ギリシャにとって誠実で信頼できる友人、パートナーだ。両国は共に古い文明を持ち、同じ発展の理念と目標を持っており、双方間の協力には大きな将来性がある。ギリシャが歴史上最も深刻な債務危機に直面した際、中国は直ちに貴重な支持をし、ギリシャに自信と力を与えた。中国と各分野の友好互恵協力や人的・文化交流を全面的に深化し、中国の提唱した21世紀の海のシルクロードの建設を支持し、積極的に参加し、中国側と協力してピレウス港をしっかりと建設し、東西交流・協力の橋を架けたい。中国企業による対ギリシャ投資の拡大を歓迎し、中国人観光客を歓迎する。EU議長国として、EU・中国関係の発展を積極的に推進する役割を果たしたい」と表明した。
会談後、両首相は文化、経済、貿易、投資、海洋、防災、インフラ整備分野の協力文書の調印に立ち会った。
会談前、李総理はサマラス首相に伴われ、ギリシャの無名戦士記念碑に献花した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月20日
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