気軽に自分のアバターが作成できるアプリ「臉萌」が最近、微博(ウェイボー)などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で一気に拡散し、春節(旧正月、今年は1月31日)に微信(ウィーチャット)が打ち出した「紅包(お年玉)合戦」に並ぶ人気ぶりとなっている。北京青年報が報じた。
同アプリは最近、APP storeやアンドロイドのダウンロードサイトで軒並みダウンロードランキング1位に立っている。リリースされてから半年でユーザー数が2000万人に上っているほか、先週の5日間だけでも新たに500万人のユーザーを獲得している。一夜にして時の人となった、「臉萌」の製作者・郭列・最高経営責任者(CEO)は、「何の宣伝もしておらず、本当にラッキー」としている。
SNSで拡散している「臉萌myotee」とLOGOの入った同アプリでは、好きな髪型や顔の各パーツ、背景、吹き出しなどを選ぶことができるため、「絵が苦手」という人でも簡単にオリジナルのアバターを作ることができる。
どうしてこれほど人気に?
1989年生まれの郭CEOは昨年、大手インターネット会社「騰訊(テンセント)」を辞めて、「臉萌」というチームを立ち上げた。勤勉な同チームは毎週同アプリのアップデートをしている。5月16日と31日のアップデートでは、髪の色や肌の色なども選べるようになり、アバターのそっくり度がさらに向上した。また、表情や吹き出しなども選べるようになり、その内容もユーモラス。ユーザーの個性を表現できるようになっている。同アプリがSNSで突如大ブレークした原因について、ネット業界の関係者は、「ユーザーの必要に応じて頻繁にアップデートしている」ことを挙げ、「特に最近の2回は機能が大きく向上し、ユーザーの必要に応えた」と分析している。
また、短期間に急速に拡散したのは、同アプリの「社交性」と関係があり、 微信や微博などの属性とも合致している。
さらに、アプリマーケットの市場データを提供する調査・分析会社App Annieのバートランド・シュミットCEOは、「人々の交流方法が図形化している。この動向が『臉萌』の爆発的ヒットにつながった」との見方を示している。