8日午前、第12期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の記者会見がメディアセンターで行われ、王毅外交部長(外相)は「中国の外交政策と対外関係」の関連問題について国内外の記者からの質問に答えた。人民網が伝えた。
――中国の周辺情勢は非常に注目されている。中国の周辺問題が非常に多いと考える人がいる。さらに中国は最近近隣国との争いにおいてますます強硬になっていると考える人もいる。王部長はこのような見方に対してはどのように考えているか。
王毅部長は次のように答えた。
まずあなたに伝えなければならないのは、中国の周辺情勢は全体的によくて、安定していることだ。
昨年中国は初めて周辺外交政策座談会を開き、周辺は中国外交の最重要課題ということを明確に打ち出した。そして一連のより友好的で包容力のある近隣外交の理念を形成し、一連の互恵・ウィンウィンを趣旨とする重要な協力提案を打ち出した。これは中国が周辺国に対する重視を示している。
中国と隣国との付き合いは数千年に及んでいる。我々は従来から「和を尊しとす」、誠意を持って付き合い、相手に大事にされたら、10倍返しで相手を大事にする。現在の周辺外交において、「親しみ、誠意、互恵、寛容」という外交理念をより積極的に実行し、周辺国とその国民により多くの中国の改革開放のボーナスを分け合ってもらい、よりよく中国が平和発展の道を堅持する決心を理解してもらう。当然ながら、中国の周辺政策に対する疑問に応えるよう周辺国の声にも耳を傾けたい。
中国と一部の国の間に存在する領土と海洋権益の争いについては、我々は歴史的事実と国際法を尊重する上で、平等な話し合いを通じて、平和的方法で適切に処理することを堅持する。これは今後も変わらない。我々は強いからと言って弱いものをいじめることを認めないが、小さいからと言ってケンカ吹っかけられることも容認しない。領土と主権の問題においては、中国の立場はしっかりとして明確なものだ。我々のものでないものは1つも求めないが、我々のものであれば寸土でも必ず守る。
「人民網日本語版」2014年3月8日