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「今から長い年月が経った後、安倍晋三首相やその支持者たちが誰だったかなんて覚えている人はいないだろうが、宮崎駿監督のことは決して忘れないだろう」--。1日午後に行われた第70回ベネチア国際映画祭の記者会見で、スタジオジブリの星野康二社長が「『風立ちぬ』を最後に宮崎駿監督が引退する」と発表した。これは、業界に入って50年、これまで50本近いアニメ作品を製作してきた日本アニメの巨匠、宮崎監督(72)が引退し、最新作「風立ちぬ」が最後の長編作となることを意味している。人民網が伝えた。
■わずかな兆候。「風立ちぬ」は宮崎監督の「遺言」?
宮崎監督の引退発言は、これが初めてではない。「もののけ姫」を完成させた後、宮崎監督は自ら引退すると宣言したが、それから4年後に「千と千尋の神隠し」を発表し、さらにアカデミー長編アニメ映画賞まで獲得した。しかし、その後宮崎監督の製作期間は1本さらに1本と長くなっていく。「風立ちぬ」の公開後、プロデューサーの鈴木敏夫氏は、同作品には「宮崎駿の遺言」が込められていると語り、これが宮崎監督の引退を暗示しているのではないかと憶測を呼んでいた。インターネット上での調査によると、44%の人々が宮崎監督の引退は早すぎると答えている。米「タイム」誌は過去に宮崎監督のことを世界で最も影響力を持つ人物と評したこともあった。
■映画ファンはため息 「引退の考えを改めてほしい」
ベネチア国際映画祭で取材したところ、あるファンは1日午後にテレビやネットを通じて宮崎監督の引退の知らせを知ったといい、「非常に驚愕した。しかも意外だった。どうか引退の考えを改めてほしい」と語った。この映画ファンは監督が今回ベネチア国際映画祭に来られなかったことも非常に残念であるとしながらも、「しかし、どうであれ、宮崎監督にとってすべてがうまくいくことを願っている」とファンの気持ちを代弁した。
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