第9回中国（北京）国際園林博覧会が18日午前、北京市豊台区永定河畔で開幕した。開幕式には郭金竜中共中央政治局委員（北京市党委員会書記）、向巴平措（シャンパ・プンツォク）全人代常務副委員長らが出席した。

総面積513ヘクタールの会場（園博園）は緑の多さや華やかさを最大の目玉とするのではなく、土地の選択、科学技術の運用、持続可能な利用などの面でエコ文明の理念を際立たせている。かつて建築廃材埋め立て場として使われていた140ヘクタールの土地が、3年間の整備を経て、美しい園博園の一部になった。また、面積24.3ヘクタール、深さ30メートル余りの埋め立て穴は緑あふれるユニークな景観の「美しい谷」へと生まれ変わった。

博覧会は国内外の様々な地域の特色ある128の庭園を用意。グリーン科学技術の力で2つの「ゼロ排出」を実現した。汚水処理施設を2カ所の建設による汚水のゼロ排出と、園博園全体と周辺をカバーする雨水利用による雨水のゼロ流出だ。また、太陽光発電技術の採用により、標準炭換算で年間1000トン余りの削減、2600トン余りの炭素排出削減を実現する。

園博園内に設けられた中国初の庭園をテーマにした国レベルの博物館「中国園林博物館」は18日に正式オープン。数千点の展示物により、人類の庭園創造の成果を大百科事典のように展示する。

博覧会は住宅都市農村建設部（住宅都市農村建設省）と北京市人民政府が主催。会期は11月18日まで。（編集NA）

「人民網日本語版」2013年5月19日