雑誌「航空知識」の王亜男副編集長は、「中国は5世代戦闘機を2機種同時に開発している。このことは、中国航空工業の開発能力と重大プロジェクトの組織・協調能力を証明すると共に、中国軍の航空戦闘装備の主な方向性を表している。但し、中国は5世代戦闘機の開発に米国ほどの資金を投じてはいない。中国が求めるのは適度なステルス性能と戦闘性能であり、先進性だけを追い求めるのではなく、成熟した技術を多用しているためだ。『殲20』と『殲31』で採用された多くの技術は互換性があるため、中国が同時に2機種の第5世代戦闘機を開発し、配備したとしても、不可能なことではない」と指摘する。
米国の航空業界誌「AVIATION WEEK」は、「殲31」が将来空母に搭載されるのではと予測している。中国雑誌「兵器知識」の熊偉副編集長はこれについて、「中国の空母が就役した後、確かに先進的な艦載機が必要だ。現在候補に挙がっている数機種の中では、『殲31』のサイズや翼の設計が艦載機のニーズにより合致している。特にツインエンジン設計により信頼性が高まり、海上で飛行する際、より安全になった」と指摘する。
王氏も「『殲31』は艦載機に発展する素質がある。少なくともその技術は艦載機に近づいていく可能性がある」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月2日
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