「アジア経済を考える講演会＆トーク」（主催：鹿児島県庁、全日空）が5日午後、鹿児島県鹿屋市で開催された。中国駐日本国大使館の呂克倹・公使（経済担当）、鹿児島県の伊藤祐一郎・知事、東京大大学院の伊藤元重・教授、女優の吉永小百合さんら200人あまりが出席した。人民日報のウェブサイト「人民網」が伝えた。

呂公使は祝辞の中で、「中日両国の経済関係40年の発展の過程を振り返ると、喜びを感じると同時に、皆様もご存じの理由により、両国関係が深刻な局面に直面していることに深い憂慮を感じている。中日経済関係は両国政府および有識者が心血を注ぎもたらされた得がたい成果であり、双方は中日関係の大局を出発点として、関連の問題を適切に処理すべき」と指摘した。

呂公使はまた、「鹿児島県と中国は縁が深い。中日経済・文化交流に対し傑出した貢献をされた鑑真和尚は、鹿児島から日本に上陸した。中日双方は鑑真和尚の精神を昂揚し、改めて両国が数十年前に一致した重要な共通認識のスタートラインに立ち返り、同じ方向を向くことで、中日両国の平和・友好・協力関係を共に維持すべき」と強調した。