アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が8日にロシア・ウラジオストクで開幕し、同日午後の最初の会議で胡錦濤国家主席が重要な演説を行った。 現地時間午後3時40分頃、議長国ロシアのプーチン大統領が開会を宣言。最初の会議では貿易・投資自由化、地域経済統合、信頼できるサプライチェーンの構築について意見交換した。 胡主席は演説で「貿易・投資自由化と地域経済統合はAPECにとって核心的な議題だ。ボゴール目標の精神を受け継ぎ、ボゴール目標の精神を核心とする貿易・投資の自由化と円滑化のプロセスを推進し、新たな議題とボゴール目標実現との関係をうまく処理しなければならない。中国は『自由貿易協定の透明性』を今年の『次世代』貿易・投資議題とすることを支持する。環境技術の普及と能力開発を強化し、途上国の環境産業の発展能力、持続可能な発展の実現能力を高める支援をしなければならない。情報交流と能力開発を強化し、地域経済統合問題の新たな構想を積極的に探り、『開放』『あまねく広がる』『透明』の原則を受け継ぎ、アジア太平洋自由貿易圏の建設プロセスを段階的に推進しなければならない」と指摘した。 信頼できるサプライ・チェーンの構築については▽インフラ投資の強化▽地域のネットワーク連結・整備の強化▽通関を円滑化し、商品流通の時間とコストを引き下げる▽経験共有と能力開発を強化し、サプライチェーンのリスク対策と災害後復旧能力を強化▽良好な政策環境を整え、サプライチェーン構築へのビジネス界の積極的な参画を促す--必要性を指摘した。 胡主席は「中国は一貫してAPECの役割を強く重視し、各レベル・各分野の協力に積極的に参画し、APECの発展促進に積極的に貢献してきた。2014年のAPEC首脳会議の主催を契機にAPEC各参加国・地域との協力を強化し、アジア太平洋地域と世界の発展・繁栄、人々の幸福の増進に一層の貢献を果たしたい」と述べた。(編集NA) 「人民網日本語版」2012年9月9日
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