「海賊船巡視頻度を上げるべき」(童増・中国民間保釣連合会会長)
今回の香港釣魚島防衛活動家の上陸成功について、中国民間保釣連合会の童増会長は、「釣魚島は中国の領土であり、上陸は香港の釣魚島防衛活動家の基本的権利だ。同時に、今回の上陸成功は野田首相の釣魚島国有化計画に対する有力な反撃となる」との見方を述べた。童会長は、日本が船をぶつけたり放水砲を発射するなどして上陸を阻止しようとしたことは国際法違犯行為だとして、非常に憤っている。
日本が上陸者を逮捕し日本の国内法に則って処分することに対し、童増会長は次のような見解を示した。「中国政府は外交交渉で日本にさらに圧力をかけるべきで、日本が国内法に則ってこの事件を処理することを絶対に許してはならない。この事件を機により同海域の海賊船巡視頻度を上げて、態度を示すべきである」。
「日本に圧力をかけ人員の安全を確保すべき」(劉江永・清華大学国際問題研究所教授)
清華大学国際問題研究所の劉江永教授は、「今回日本は上陸阻止を強行せず、最終的に上陸は成功した。これは中国政府が背後で日本に圧力をかけていたことを示している」とする。
日本の香港釣魚島防衛活動家に対する処分について劉江永氏は、「2004年に中国の釣魚島防衛活動家が上陸した後、日本はいわゆる『不法上陸』で処分し、中国政府の圧力の下、中日関係に新たな騒動が起こるのを避けるため、最終的にはうやむやのうちに終わらせた。今回の事件もそうなることが予想される」と言う。
劉江永氏はまた、「今最も重要なのは上陸者の安全の確保であり、中国政府は日本に対しさらに強硬に交渉し、上陸者の身の安全を確保するべきだ」と語った。
「北京週報日本語版」2012年8月16日
|