浙江省博物館が開催する「恵世天工--中国古代発明創造文物展」の展示に向け、山西博物院の保管する4点の文化財が19日に杭州市に向け出発した。ネットユーザーらは、「可愛すぎる酒器の登場」と称している。中国新聞網が伝えた。
山西博物院は今回、西周の晋侯臣斤壺、商の酒器、漢の胡傅温酒樽、金の侍女の彫像を浙江省で公開する。うち商の酒器は高さが19.7センチに達し、山西省の石楼二郎坡村から出土した。2羽の鷹が背を向け合い立ち尽くすデザインが美しく、特徴的だ。
ネットユーザーが2011年に同酒器の画像を公開すると、人気ゲームの「アングリーバード」に似ているとして、「2011年の可愛すぎる文化財」に選出された。その後ネット上で流行し、認知度の最も高い文化財の一つとなった。山西博物院が同酒器を外部に持ち出すのは、今回が初となった。
「恵世天工」は、「中国古代発明創造文物展」の2回目となる展示活動だ。第1回の展示活動は、2008年に北京五輪大型文化イベント計画プロジェクトの一つとされた、中国科学技術館新館の主催による「奇跡天工--中国古代発明創造文物展」だ。第1回と異なり、今回の展示内容は国家の文物関連業務における「3つの接近」(実際に近付き、生活に近付き、大衆に近付く)の原則を強調した。
同展示会は、中国国家文物局が主催し、浙江省博物館が開催する、中国古代発明創造を反映する大型文物展示会だ。同展示会は、浙江省博物館武林館区で、2012年7月から12月にかけて催される。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年6月21日