胡錦濤国家主席は18日、ドイツのメルケル首相とメキシコ・ロスカボスで会談し、両国関係および世界や欧州の経済情勢について意見交換した。
胡主席は「現在中独関係は良好な発展基調を呈している。両国は経済、貿易、人、文化分野の協力を踏み込んで推進し、G20など多国間の場で地域や世界の重大な問題について良好な意思疎通や調整を保っている。中国は中独関係のたゆまぬ進展を喜んでいる」と指摘した。
また「国際情勢が複雑で変化に富み、世界の経済が試練に直面する中、中独が政治的相互信頼を強化し、実務協力を深化することは、両国経済の着実な成長に寄与し、中国・欧州協力の促進と世界の経済の安定・回復にも寄与する。双方は緊密なハイレベル交流を維持し、相互理解・信頼を深化し、貿易、投資、金融、インフラ整備分野の包括的協力を真剣に実行に移し、企業・地方協力を強化し、経済・貿易協力の水準を高め、人的・文化交流を強化し、持続的で安定した前向きな中独関係の発展を促すべきだ」と表明した。
メルケル首相は「独中は緊密な交流と成果に富む協力を行い、多くの重要な問題について踏み込んで交流している。両国関係の良好な発展に満足している。新たな政府間協議を年内に中国で開催し、双方向投資や企業協力を促進し、独中国交樹立40周年記念行事やドイツにおける中国文化年行事を成功させ、独中関係の一層の発展を促すことを期待している」と表明した。
メルケル首相が欧州経済・金融の最新状況や対応措置について説明すると、胡主席は「中国は一貫して欧州統合とユーロの安定維持を支持している。団結し、安定し、繁栄する欧州は世界の利益に合致し、中国の利益にも合致する。中国は引き続き安定した経済回復と経済成長に向けた欧州の努力を支持し、国際社会と共に欧州債務問題の解決に参与する」と強調した。
メルケル首相は「欧州諸国は中国が欧州を信頼し、欧州統合を支持していることに感謝している。中国経済が安定した比較的速い成長を引き続き維持することは、世界の経済回復にとって重要な貢献となる」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年6月19日
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