兵馬俑1号坑内で修復作業をする考古学者=6月9日
秦始皇帝陵博物院はこのほど、兵馬俑1号坑の第3次発掘および始皇帝陵の副葬坑9901号(百戯俑坑)発掘の最新成果を発表した。人民日報が11日に報じた。
兵馬俑1号坑の第3次発掘調査(北側中央区間)は2009年6月13日に始まり、今年5月までに車馬器、兵器、生産道具などの小型器物約310点(組)が出土した。
出土品の中には漆と彩色上絵が施された革製盾も含まれ、兵馬俑坑から出土した初の「盾」となった。この盾は戦車と共に出土し、戦車上の兵士が防衛に使うためのものだったと見られる。大きさは高さ70センチ・幅50センチで、始皇帝陵で発見された銅車馬の車体に掛けられている銅盾と比べると、ちょうど2倍の大きさ。これまでに推測されていた秦軍の盾の大きさと一致した(注:銅車馬は実際の車馬の2分の1の比率で作られている)。
このほか、秦始皇兵馬俑博物館の関係者によると、副葬坑9901号「百戯俑坑」では半年余りの発掘の結果、新たに20体あまりの様々な姿勢をした「百戯俑(雑技をする芸人の姿をした陶俑)」が発見された。これらの陶俑は損傷が激しいものの、始皇帝陵および秦俑の文化・芸術の研究に向けた重要な資料となる。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月11日
|