戦争の罪を次世代に知らせ、中国残留婦人の半生を描く「帰ってきたおばあさん」が北京で上演。
日本人女優・神田さち子さんによる語り芝居「帰ってきたおばあさん」が5月19日、北京外国語大学の千人講堂で上演された。
これは中国で終戦を迎え、いろいろな苦難を経歴して、戦後半世紀後にようやく日本に帰国した中国残留日本女性の半生を描いた一人芝居だ。1996年の初演から今日まで、日本や中国で180回ほど上演され、よい評判を得た。多くの方々がこの芝居の内容に感動された。2008年、2010年にハルピンと長春で上演されて深い感動を呼んだが、今回北京で上演されるのは初め、これも中日両国政府は今年を「2012中日国民友好交流年」の認定行事である。
出演者の神田さち子さんは新華網のインタービューを受けた時に、戦争の残酷、戦争に対する反省、戦争で不幸になった人々の悲しみと苦しさ、平和の貴重を多くの方々に、とりわけ若者たちにも知ってもらいたい、それは約180回の公演を支えてきた原動力だと言った。
なお、今回の北京公演に先立ち、15日と16日には大連で上演された。20日に北京人芸実験劇場で上演される予定。
神田さち子さんは1944年、中国の撫順に生まれ。1946年、2歳で両親、兄と帰国し、福岡県で育つ。 西南学院大学卒業。「神田さち子語りの会」を主宰。「車いすの語り部」との二人三脚の活動は有名。1997年、米国のジャパンフェスティバル、名古屋御園座に出演。著書は「心のはらっぱー語り愛つむぐ」などがある。(記者 薛天依)
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