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大虐殺生存者の証言収集緊急措置 再始動

 

4日、犠牲者氏名が書かれた石碑の前で深々とお時儀し、追悼の意を示す日本銘心会南京訪中団の松岡環団長と南京大学の日本人留学生ら

侵華日軍南京大虐殺史研究会(生存者)口述歴史分会が4日、設立した。これにより、南京市は、南京大虐殺生存者の証言収集に関する緊急措置工作を再び始動した。新華社が報じた。

▽生存者わずか200人に

南京大虐殺の生存者は特別な人々だ。彼らによるオーラル・ヒストリー(口述歴史)は、当時の史実にとって最高の証言であると同時に、史実を否定しようと企む日本の右翼に反撃するための最も強力武器でもある。南京大虐殺からすでに75年近くが経過し、多くの生存者が高齢となりこの世を去った。現在、生存者は約200人だけとなり、平均年齢は80歳を上回った。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館の朱成山館長は、「生存者が減少の一途を辿っている状況に対応するため、関連専門家と何度も協議を重ねた末、研究会は証言収集に関する緊急措置を再びスタートすることに決めた。口述歴史分会の設立は、その中で最も重要な作業だ」とコメントした。

▽証言プロジェクト第一弾、生存者が協定書を締結

4日の設立式典において、「第一弾南京大虐殺(生存者)口述歴史調査プロジェクト課題チーム」と、最初にインタビューを受ける生存者を代表して夏淑琴、常志強、張秀紅の各氏が、「インタビュー協定書」を取り交わした。南京大虐殺生存者の夏淑琴さん(84)は、「インタビューに全面的に協力し、しっかりと証言します。私は、この眼で見たこと、この身体で経験したことを、永遠にこの世に残すつもりです」ときっぱりと決意を示した。

口述歴史分会設立後、生存者への聴き取り調査について、次の3つの改正が行われるという。(1)これまでは、南京大虐殺における暴行について短絡的な調査だけを重視していた。しかし、今後は長期的なスパンも視野に入れ、大きな歴史的変革の中で、個人の生活の変遷を追跡し、重大歴史事件が個人の生活に及ぼした影響を浮き彫りにする(2)南京大虐殺生存者の口述証言を収集する、という点だけを重視していた今までとは違い、証言内容の質の向上にフォーカスし、より深く掘り下げたインタビューを証言者に行い、さらに深い史実を捉える(3)オーラル・ヒストリーの国際基準にのっとり、規範化・標準化された質の高い口述歴史の調査を完成させる---。(編集KM)

「人民網日本語版」2012年4月5日

 

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