◆高速実現も量産化は未定
落成式典で趙董事長は、「高速が実現したとは言え、その速度で運行するとは限らない。技術力向上を目指し、テストにより安全性能を高め、高速鉄道の運行の安全を確保する」と述べた。同列車は現在のところ1両しか生産されていないが、将来的に量産するかという問いに対して、趙董事長は未定と回答した。
梁副チーフエンジニアは、「同列車の完成は段階的な成果にすぎない。今後さらに工場内で、静音モードのシステム適合調整、環状線モードの調整を行い、最終的に高速鉄道上でテストを実施する」と語った。
■注目点
同列車はモノのインターネット等の技術を融合し、風・霜・雨・雪等の気候データを直接受信する。
◆落雷後、自動的にスピード制御を行う。
現場の技術者の説明によると、列車の前後の先頭車両と後尾車両は異なり、非対称となっている。高速列車の試験において、非対称の組み合わせを行ったのはこれが初である。
◆形状 剣とロケットの結合
丁首席技術専門家は、「同列車の先頭車両の技術プラン作成には、大量のコンセプト設計、データ模擬分析、風動テストを行っている。また先頭車両に『剣』、後尾車両に『ロケット』のフォルムを採用し、空気抵抗を低下させ、後尾車両の浮力がゼロに近づいた。これは最も効果的な技術の組み合わせである」と述べた。
高速テストを実施する際、先頭車両は空気抵抗の低下、後尾車両は浮力の低下を目的とし、浮力のコントロールにより安全性を高め、後尾車両の揺れを低下させる。
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