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試験線路上に停車した試験列車(12月22日撮影) |
中国の高速試験列車が25日、青島市の中国南車四方股フン公司にて完成した。同社の梁建英副チーフエンジニアは、「同試験列車の速度は、中国の全ての高速列車を上回る」と語った。北京晨報が報じた。
同社の趙小剛董事長はこのほどメディアの取材に応じた際に、「同試験列車の時速は500キロを超える」と述べた。
◆車体は「剣」をイメージ
同日9時頃、赤い布をかけられた列車が、同社の工場に置かれた。車体のシルエットを見ると、「長征ロケット」のデザインを取り入れて設計された車両「CRH380A」とは明らかに異なっている。落成式典が始まり、赤い布がめくられると、先端部分の両側にはラインが入り、剣に似ている姿が披露された。
同社の丁??首席技術専門家は、「同列車の車体は剣をイメージし、尖ったフォルムを強調した。同列車は6両編成で、その全てが動力車だ。車体の末端部分は、CRH380A型に倣った」と語った。
◆試験列車に型番はなし
同社の技術者の説明によると、同試験列車はCRH380A型のイノベーション成果を基礎とし、より高速の条件下で、運行の安全性かつ信頼性を確保する。最高速度と出力の向上、空気抵抗の低下などを巡り、システム集成、先端部、車体、ボギー、出力、ブレーキなどのシステムを全面的に改善した。また中核技術の国産化、産業化を実現した。
梁副チーフエンジニアは、「同列車の研究開発の主要目的は、中国で運行されている高速列車全体の安全性、快適性、環境保護・省エネなどに向け貢献を果たすため」と語った。
ネット上のBBSでは、鉄道ファンたちが同列車の型番を「CIT500」と称しているが、趙董事長は、「同列車には現在、型番が存在しない」とした。