北京時間17日午後7時32分、宇宙船「神舟8号」の帰還モジュールが内蒙古自治区中部の着陸予定地域に無事着陸した。これにより、ドッキング目標機「天宮1号」と神舟8号によるドッキング任務は円満な成功を収めた。
国務院の張徳江副総理、劉延東国務委員、中央軍事委員会の郭伯雄副主席、徐才厚副主席らは、北京宇宙飛行制御センターで宇宙船回収の様子を見届け、張副総理が中国共産党中央、国務院、中央軍事委員会からの祝電を読み上げた。新華社が伝えた。
中国が自主開発した天宮1号と神舟8号は、今年9月29日と11月1日にそれぞれ酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、正確に軌道に投入された。2つの宇宙機は2回にわたるドッキング(それぞれ11月3日と14日に実施)を行い、いずれも成功を収めている。
17日午後6時45分、北京宇宙飛行制御センターの指揮の下、地上の観測制御ステーションから神舟8号に指令が出され、神舟8号の帰還モジュールと軌道モジュールが切り離された。神舟8号は帰還に向けた制動モードに入り、エンジンが点火され、制動が始まった。その後、推進モジュールと帰還モジュールが切り離され、帰還モジュールは地上へと降下し始めた。午後7時19分、帰還モジュールのパラシュートが開き、同7時32分、帰還モジュールは内蒙古自治区中部にある着陸予定地に無事着陸した。
宇宙船の回収任務を担当した西安衛星観測制御センター所属着陸場ステーションは直ちに目標を発見。陸軍航空兵部隊の協力の下、迅速に着陸地点に駆けつけ、回収を行った。
午後8時16分、有人宇宙飛行プロジェクトの常万全総指揮は天宮1号と神舟8号のドッキング任務が円満な成功を収めたことを宣言した。
天宮1号は計画に基づき、地球からの高度約370キロの周回軌道に移動し、長期的な運行管理に切り替えられた。来年行われる神舟9号、10号とのドッキング、そして宇宙飛行士の到来を待つこととなる。
神舟8号の帰還モジュールと、それに搭載されていた観測機器はまもなく関連機関に引き渡され、研究とテストが行われる。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年11月18日
帰還モジュールの着陸現場 |