アジア初となる「3Dバーチャル試着室」が13日、浙江省杭州で発表された。同技術は杭州と台湾の技術チームにより共同開発された。中国新聞網が13日に伝えた。
「3Dバーチャル試着室」は特殊設計された電子スクリーンだ。スクリーンの前に立つと、自分の映像に重なって様々な洋服が3D表示され、「試着する」ことができる。簡単なジェスチャーを通じて試着服を変更することも可能だ。
開発を担当した杭州森動数碼科技有限公司の陳立偉副総裁は、「最新の3D技術、拡張現実、体感技術などの要素を複合し、さらにASUSのリアルタイムモーションキャプチャーツール『XtionPRO』を採用することで、リアルで便利なショッピング体験が可能となった」と述べる。
この「試着室」には撮影システムも設置されており、3Dの服と自分の合成写真を撮り、そのままバーチャルショッピングカートに入れることができる。実際に洋服売り場に導入された後は店の決済システムとも連動し、直接決済できるようになるという。試着室は杭州の百貨店で導入される見込みだが、詳しい時期はまだ明らかにされていない。
世界を見ると、これまでにロシアのIT会社がボタンを回すだけで服を変更できる「バーチャル試着鏡」を発明したほか、日本でも化粧品の体験ができる「バーチャル化粧鏡」が開発されている。「3Dバーチャル試着室」の開発は、同分野における中国の自主革新能力が世界レベルに達したことを表している。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年7月14日
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