【新華社北京7月5日】中国の楊潔チ(竹かんむり+褫のつくり)外相は4日、北京で日本の松本剛明外相と会談し、両国関係を発展させる問題などについて意見を交換した。松本外相は中国共産党創立90周年に熱烈な祝意を表した。
双方は、日本で大地震と津波が発生してから、両国政府と国民が震災救援対策や被災地再建事業で積極的に協力を進めてきたことを高く評価し、協力は両国の国民感情を改善し、中日関係の発展を促すことに積極的な役割を果したとの認識を示した。双方は以下の点を一致して確認した。中日の戦略的互恵関係を絶えず発展させることは、両国と両国人民の根本的利益にかなっており、世界と地域の平和と安定と発展にも有益だ。現在と今後の一時期、双方は共に努力し、両国の指導者が確認した共通認識の実施に全力で取り組み、各分野の実務協力を深め、来年の国交正常化40周年を共同で記念するイベントなどを通じて、両国関係を発展させていかなければならない。
楊外相は、釣魚島とそれに付属する島嶼は中国の固有の領土であると重ねて表明するとともに、東中国海問題について「双方が努力し、実際行動によって、東中国海問題に関する原則と共通認識を双方が実行に移すための好ましい雰囲気と条件を整えなければならない」と述べた。また日米軍事同盟の中国にかかわる部分について中国側の関心を表明し、南中国海問題についての中国側の立場を明らかにした。
双方は地域情勢や共に関心を寄せるそのほかの問題についても意見を交換した。
(新華網日本語=中国通信社) |