シン塩化学工場従業員寮に閉じ込められた人々を救出する茂県消防大隊の隊員
四川省アバ・チベット族チャン族自治州の公安消防指揮センターによると、3日午前零時10分ごろ、同州茂県南新鎮綿簇村で大規模な土石流が発生、シン塩化学工場従業員寮の建物2階まで土石流が侵入したという。建物の中にいた人のうち、27人が救出されたが、8人はなお行方不明。 新華社のウェブサイト「新華網」が3日伝えた。
現場で救出作業に携わった消防隊員は、「茂県消防大隊は、3日午前零時35分ごろ現場に到着した。当時、従業員寮は2階まで土石流に呑み込まれており、入居者が建物の内部に閉じ込められていた。現場を調べたところ、建物の4階までのぼることができる光ケーブルがあるのを発見した。消防大隊の隊員が縄を持って4回までよじ登り、閉じ込められた人々を4階まで誘導、縄を伝って地面まで降ろした。中にいた27人は全て無事救出された」と話した。
行方不明となっているのは、同工場の従業員8人。死亡は確認されていない。茂県中隊の陳浩正中隊長は、隊員3人を引き連れ、捜索を行っている。
同州によると、2日午後11時、茂県政府は州政府総当直室から災害性天気に関する早期警報情報を受け取り、直ちに1千人以上の企業従業員や住民を緊急避難させたという。避難者には、綿簇村の住民約700人も含まれていた。(編集KM)
*シンは「品」の「口」の位置に「金」
「人民網日本語版」2011年7月4日
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