中国の胡錦涛国家主席は18日、両国の友好協力関係をレベルアップする公式訪問のため、ウクライナに到着した。
特別機がシンフェロポリ空港に着いた後、胡錦涛主席は車でヤルタに向かった。
中国国家元首のウクライナ訪問は10年ぶり。
中国外交部高官は、次のように説明している。滞在中、胡主席はヤヌコビッチ大統領と会談するとともに、アザロフ首相、リトウェン議長と会見する。両国の指導者は双方の政治的相互信頼の増進、二国間関係のレベルアップ、実務協力の全面的推進、人文(人と文化)交流の拡大および国際・地域問題での協力強化について、突っ込んだ話し合いを行う。双方は重要な政治文書を発表するほか、一連の省庁、企業の協力協定に調印する。
国交樹立後19年間、両国関係の発展は順調だ。近年、双方のハイレベル往来が頻繁で、政治的相互信頼が強まっている。両国の経済・貿易、科学技術、宇宙などの分野の協力の成果は大きく、国際問題では相互に理解、支持し、密接に協力している。
昨年9月、ヤユコビッチ大統領が中国を公式訪問した。滞在中、胡錦涛主席が大統領と会談し、両元首は中国ウクライナの友好協力関係を全面的にレベルアップすることで意見の一致をみた。
今年4月、胡錦涛主席は訪中したアザロフ首相と会見した際、次のように強調した。現在、中国ウクライナ関係は歴史の新たなスタート地点に立ち、かつてない発展のチャンスを迎えている。中国はウクライナとともに、二国間関係をたえず新たな段階に進めることを願っている。第一に政治関係をレベルアップする。第二に実務協力を全面的に推進する。第三に人文交流を拡大する。第四に国際・地域問題での協力を強化する。
中国の張喜雲ウクライナ駐在大使は今月初め、新華社記者のインタビューを受けた際、胡錦涛主席の今回の訪問は中国ウクライナ関係で画期的意義をもつ出来事で、今後の両国関係の発展にとって大きな戦略的意義があると述べた。
胡主席はロシアでの公式訪問を終え、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに出席した後、特別機でシンフェロポリに着いたもの。これに先立ち、カザフスタンを訪問し、上海協力機構(SCO)アスタナ・サミットに出席している。
(新華網日本語=中国通信社) 2011年6月19日
|