温家宝総理は18日、パキスタンのギラニ首相と人民大会堂で会談した。両首相は両国の国交樹立60周年記念と「中国・パキスタン友好年」の開催を契機に、両国および両国民の友情と協力に新たな活力を注ぐ考えで一致した。
温総理は「国交樹立以来60年、両国関係は様々な厳しい試練を経て、アジアの平和・安定に重要な貢献を果たしてきた。パキスタンは国際的なテロとの戦いにおいて多大な犠牲を払い、重要な貢献を果たした。パキスタンの独立、主権、領土保全は尊重されなければならない。国内の安定維持と経済・社会発展の実現に向けたパキスタンの努力を国際社会は理解し、支持すべきだ。中国のこの立場は一貫した、断固たるものだ」と述べた。
また「中国はパキスタンへの震災復興援助の約束を積極的に履行している。パキスタン政府・国民が難関を乗り切れるよう最大限の努力を尽くして手助けしたい。両国は新たな経済貿易協力計画を定め、エネルギー、インフラ整備、農業を重点に、協力の仕組みを築いた。中国政府は中国企業による対パキスタン投資の拡大を奨励し、貿易・金融・科学分野でパキスタン側との協力を強化する。双方は緊密に協力し、これらの分野でより多くの具体的成果を上げるべく努力すべきだ。合意済みの人的・文化交流活動をしっかりと行い、両国民の相互理解と友好感情を強化すべきだ」と表明した。
ギラニ首相は「パキスタンにとって中国は最も信頼できる友人であり、外的環境の変化に左右されない戦略的パートナーだ。パキスタンは中国政府および国民からの長年来の貴い支持と無私の援助に感謝し、双方の互恵協力の成果に満足している。パキスタンは両国の戦略的協力パートナーシップの一層の発展に尽力し、『1つの中国』政策を断固遂行し、台湾、チベット、新疆ウイグルの問題における中国の立場を支持する。中国側と共に努力して、インフラ整備、エネルギー、農業、経済貿易、投資、金融、人・文化分野の協力を拡大・深化し、国際・地域問題における協調や協力を強化し、国交樹立60周年を契機に戦略的協力パートナーシップをより高い水準へ押し上げていきたい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年5月19日
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