胡錦濤国家主席は16日午後、中国を公式訪問中のファンロンパイ欧州理事会議長と人民大会堂で会談した。
胡主席は「双方は政治面ではハイレベル交流の流れを維持し、さらに戦略的対話と政策面の意思疎通を強化し、2国間・多国間問題における協調と協力を深め、相互尊重・友好・相互信頼に基づく対等なパートナーシップの発展に努め、中国・EU関係のたゆまぬ進展を促さなければならない。経済面ではチャンスを捉え、潜在力を深く掘り起こし、貿易・金融・イノベーション・研究開発・環境保護・新エネルギー分野の協力を強化し、新たな成長点をたゆまず育成し、互恵・ウィンウィン、共同発展の協力パートナーシップの推進に力を入れなければならない。中国はEU企業の対中投資・事業展開に引き続き便宜を提供する。EUが積極的な措置を講じて、対中ハイテク製品輸出を拡大し、中国の市場経済地位を承認し、中国企業の対EU投資・経営への政策環境を緩和し、中国・EUの経済貿易協力をたゆまず新たな段階へ押し上げることを希望する。人的・文化面では、文化・教育・科学研究・シンクタンク・メディア分野の対話や協力を拡大し、さまざまな形の交流活動を行わなければならない」と述べた。
ファンロンパイ議長は「欧州理事会は対中関係の発展を非常に重視している。双方の協力はたゆまず深まり、拡大している。双方は単なる経済パートナーではなく、政治パートナーでもある。人的・文化面の交流も強化され続けている。EUと中国は発展の段階や水準が異なるが、共通点も多い。投資・貿易分野の協力には巨大な可能性があり、気候変動対策・金融・科学技術・都市化分野でも大きな協力の余地がある。中国側と各分野の協力を強化し、人的・文化交流を拡大し、市場開放を維持し、保護主義を回避し、早期の成果に向けてドーハ・ラウンドを促したい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年5月17日 |