新華社より
国家重大科学技術基礎施設プロジェクト「東半球宇宙環境基盤総合観測子午鏈(略称:子午プロジェクト)」の1基目となる宇宙探査ロケットが7日7時、中国科学院海南宇宙探査部のロケット発射場から打ち上げられた。このテストの成功は、中国の宇宙環境自主観測、宇宙活動の安全保障にとって重要な役割を発揮する。京華時報が8日に伝えた。
「子午プロジェクト」は中国の「第11次五カ年計画」中期に投資・建設された、地上で持続的に運行できる、総合的な、全国規模の大型宇宙環境観測ネットワークだ。地球の上空20キロメートルから数百キロメートルまでの中層・高層の大気、電離層、磁気圏の継続観測を行うと同時に、惑星間空間の各パラメータも観測し、中国宇宙科学技術の革新力強化、宇宙活動の安全保障に役立つと見られている。
同プロジェクトではこれまでに、東経120度、北緯30度に沿い、15カ所に地上宇宙観測ステーションを建設した。うち、海南省ダン州市にある海南宇宙探査部は最も機能が充実した総合ステーションだ。同ステーションのロケット打ち上げ基地を利用した観測ロケットや電離層観測ロケットの打ち上げは、同プロジェクトの宇宙環境観測システムの重要な任務のひとつとなっている。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年5月9日
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