6年間の紆余曲折を経てきた上海ディズニーランドが8日、ようやく着工にこぎ着けた。2匹のミッキーマウスが中国の舞台で共演する日も間近だ。中国は米国に続き、ディズニーランドが2カ所ある国になる。中国紙、広州日報が伝えた。
ただ香港ディズニーランドは開園から5年を迎えるが、経営は赤字状態にある。2008-2010年の赤字額は累計36億1千万香港ドル(約400億円)に上っている。
2015年の開園を予定
上海ディズニーランド建設計画は2009年11月の立ち上げ以来、人々の関心を集めてきた。8日の起工式は同計画の本格始動を意味している。
ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツの責任者はこのほど、同計画について、2015年の開園を予定していると明らかにし、完成すれば世界で6カ所目、中国で2カ所目のディズニーランドになる、と語った。
年間160億元の経済効果見込む
公開資料によると、上海ディズニーランドの全体計画にはテーマパーク1施設、ホテル2施設、売店と飲食店の総合施設1施設および湖が含まれる。上海ディズニーランドは上海万博に続く重要な建設プロジェクトで、直接投資額は245億元(約3200億円)、間接的に牽引(けんいん)される投資は1千億元(約1兆3千億円)規模に上るとみられる。
年間の来場者数を1千万人とすれば、チケット売り上げは20億元(約260億円)を超える。ディズニーのこれまでの産業波及効果に基づけば、1元(約13円)のチケットが8元(約100円)の消費を生み出すことから、食事、宿泊、交通、アトラクションなど最も基本的な消費だけでも、年間のサービス生産額は160億元(約2千億円)に達する計算になる。このため、上海の観光、ホテル、飲食、交通などの産業が上海ディズニーランドの直接的な恩恵にあずかるとみられる。(編集YT)
「人民網日本語版」2011年4月8日 |