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中国で最古の真正双子葉類の化石を発見

 

 瀋陽師範大学、吉林大学、中国科学院植物研究所、米インディアナ大学、米フロリダ大のチームはこのほど、遼寧省で約1億2400万年前の真正双子葉類の化石「李氏果」(Leefructus)を発見した。現世のキンポウゲ科に非常に近く、現世被子植物と直接的な系統進化関係にある被子植物として、これまで世界で発見された最古の化石だ。この成果は英科学誌『ネイチャー』3月31日号の巻頭に掲載された。科技日報が1日伝えた。

 真正双子葉類(Eudicots)は被子植物のクレードの1つで、三溝型花粉という特徴がある。現在全世界に約25万種存在し、被子植物全体の約75%を占める。よく目にするカエデ、クヌギ、キンポウゲ科植物などはいずれも真正双子葉類だ。早期真正双子葉類の化石は非常に珍しいため、これまでその早期群および祖先に関する科学界の知識は少なかった。今回発見された「李氏果」は、中国で初めて発見された早期真正双子葉類化石であり、白亜紀早中期の真正双子葉類化石の空白を埋めるものだ。

 「遼寧古果」「中華古果」「十字里海果」に続く最古の被子植物の新発見として、「李氏果」はこれまでに中国で知られた最古の「第4の花」とも呼ばれている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年4月1日

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