新疆北部、阿勒泰(アルタイ)地区中部にある北屯鎮では現在、急ピッチで「北屯新区」の建設が進められ、数年後には特色豊かな新都市が完成する見通しだ。将来的にはアルタイ地区の中心都市アルタイ市はここに移転し、同地区の政治・経済・文化の中心となる。「中国新聞網」が伝えた。
アルタイ市は現在、狭く長い谷間に位置し、清末民初から地域の政治の中心となってきた。しかし、経済と社会の発展に伴い、この美しい山間都市は6県1市を有する中心都市の需要に適応できなくなった。
「北屯新区」は新疆の主な河流のひとつ額爾斉斯(イルツィシ)河北岸に位置し、土地が平坦で広々とし、国道や省道が交わる交通の中心にある。アルタイ空港までわずか40キロ、来年秋頃には鉄道や高速道路も開通する予定。
「北屯新区」建設指揮部の劉毅担当官によると、都市全体計画はすでに完成し、今年6月には幹線道路および給水・電力システムの建設に取り掛かり、2010年には都市中心部のインフラ施設を完成させ、都市の原形を形作る。新疆維吾爾(ウイグル)自治区の計画に基づき、「北屯新区」の完成後、アルタイ地区の党委員会と行政機関もここに移転する。同自治区政府は新都市建設のため、3年間で4億元の特別資金を投入、さらに同地区は独自に6億元の投資を計画しているほか、10億元の銀行融資など、その他の融資を通じて資金確保に努めている。
中国西北部の国境沿いに位置するアルタイ地区は鉱物資源が豊富で、中国の重要な非鉄金属、特にレアメタルの開発基地として知られる。同地区の行政機関関係者によると、「『北屯新区』の建設は、本地区とカザフスタン・ロシア・モンゴルの3カ国が注目する、アルタイ山系の豊富な鉱物資源に着眼したもので、アルタイ地区に環アルタイ山系の鉱物開発の中心を建設しようという取り組みだ」と説明する。
「人民網日本語版」2009年5月11日
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