(四)行政長官と特別行政区政府の法に基づく施政を断固支持する
行政長官は、特別行政区と特別行政区政府の「両者の首長」として、香港が「一国二制度」の方針・政策と基本法を貫徹実行するための筆頭責任者である。中央政府は終始揺るぐことなく、行政長官と特別行政区政府が法に基づいて政治を行い、香港社会の各界の人々を結束し、力を集中して経済を発展させ、適切かつ効果的に民生を改善し、順を追って徐々に民主を推し進め、包容・互助、調和を促すことをサポートしている。
経済を発展させ、民生を改善することは、広範な香港市民の共通の願いであり、香港特別行政区が社会矛盾を解決し、大局の安定を維持する重要な基礎であり、行政長官と特別行政区政府が法に基づいて政治を行ううえでの主要な任務である。現在、香港は発展の肝心な時期にあり、試練とチャンスが共存している。香港はチャンスをとらえ、経済社会の発展の中に存在する際立った問題の解決に力を入れ、自らの競争力をさらに強化し高め、経済社会の安定的発展を維持し、香港住民の民生と福祉を増進しなければならない。祖国大陸部は終始香港の強固な後ろ盾である。
中央政府は香港特別行政区が基本法の定めに従い順を追って漸進的に香港の実情に適う民主政治制度を発展させることを引き続き支持している。行政長官は最終的には広範な代表性をもつ指名委員会により民主的手続きを踏んで指名されたのちに普通選挙で選出されるようになり、立法会は最終的には全議員が普通選挙によって選出されるようになる。これは中央政府による厳粛な約束であり、かつ香港基本法の規定と全国人民代表大会常務委員会の関連決定の中に体現されている。中央政府は心から香港の民主的政治制度が前進するよう支援している。行政長官と立法会の普通選挙制度は、必ず国の主権、安全、発展の利益に適い、香港の実情に適い、社会各階層の利益をともに配慮し、バランスのとれた参与の原則を体現し、資本主義の発展に役立ち、特に香港特別行政区が中央人民政府の直轄下にある地方行政区域としての法的地位に適わなければならず、香港基本法と全国人民代表大会常務委員会の関連決定の定めに適わなければならない。普通選挙で選出される行政長官の人選は必ず国を愛し、香港を愛する人物でなければならない。香港社会の各界が上述の原則に照らし、具体的に討論し、共通認識を結集できるならば、行政長官と立法会の全議員は最終的に普通選挙によって選出するという目標を実現することができるだろう。
香港は自由で開放的で多元的な社会であり、また中外が溶け合った国際都市でもある。社会の調和と安定を守ることは、香港社会の各階層、各界、各方面および外来投資者の共通の利益に適うだけでなく、香港の国際金融、貿易、海運センターとしての地位を維持する重要な条件でもある。中央政府は香港社会の各界が包容・互助、法治尊重、秩序維持の優れた伝統を発揚し、国家の根本的利益と香港の長期的な利益をよりどころとし、大同を求めて小異を残し、互いに理解し助け合い、国を愛し香港を愛する旗じるしのもとで最も幅広い団結を実現し、社会の調和と安定をたえず強化することを引き続き奨励しサポートする。
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