代表のみなさん
ここにわたくしは国務院を代表して、大会に政府活動報告を行い、審議を求めるとともに、全国政治協商会議の委員のみなさんからもご意見を求めたいと思う。
Ⅰ. 2013年度の活動の回顧
昨年は、今期政府が法律に則って責務を履行した最初の年であり、その任務は困難で重いものだった。世界経済の回復が難航し、国内経済の下押し圧力が強まり、自然災害が頻発し、さまざまな矛盾が絡み合う複雑な情勢を受け、全国各民族人民は習近平同志を総書記とする党中央の指導の下、落ち着いて試練に立ち向かい、難関の突破に力を尽くして、経済・社会発展の年間の主要所期目標をしっかりと達成し、改革開放と社会主義現代化建設に人々の注目を集める大きな成果をもたらした。
――経済は安定を保ちつつ上向きに推移した。国内総生産(GDP)は56兆9000億元に達し、前年度比7.7%増となった。消費者物価の上昇率は2.6%に抑えられた。都市部登録失業率は4.1%。都市部新規就業者数は1310万人となり、史上最高を記録した。輸出入総額は4兆ドルを突破し、再び新たな大台に乗った。
――住民所得と経済効率は持続的に向上した。都市部住民の一人当たり可処分所得は実質で7%伸び、農村住民の一人当たり純収入は実質で9.3%伸び、農村貧困人口が1650万人減少し、都市部と農村の住民の所得格差が引き続き縮まった。一定規模以上の工業企業の利潤が12.2%伸びた。財政収入は10.1%伸びた。
――経済構造の調整は積極的な効果をあげた。食糧生産量は6億トンを超え、10年連続で増加した。サービス業の付加価値の対GDP比は46.1%に達し、初めて第二次産業を上回った。GDPに占める中・西部地区の割合が引き続き高まり、地域発展のバランスが増した。社会全体の電力使用量が7.5%、貨物輸送量が9.9%伸びるなど、実物量を反映する主要指標は経済成長と比例した伸びを見せた。
――社会の諸事業がどんどん発展した。教育・科学技術・文化・医療衛生などの分野で新たな進歩が遂げられた。「神舟10号」の宇宙飛行、「嫦娥3号」の月面着陸、有人深海調査艇「蛟竜」のさらなる記録達成は、中国人民が革新型国家の建設という目標を達成する能力と英知を十分に備えていることをはっきりと示した。
昨年は、困難が予想以上に多かったものの、成果は予想以上によかった。経済・社会発展は、量的拡大だけでなく質的向上も見せ、今後に向けて基盤が打ち固められた。これは、われわれが練磨前進して絶えず新たな輝かしい成果をあげていくのを励ますことになろう。
われわれはこの一年、安定を保ちつつ発展を求めるという活動全体の基調を堅持し、安定成長・構造調整・改革促進に統一的に取り組み、安定を目指すマクロ政策、緩和・活性化を促すミクロ政策、最低ラインを守る社会政策を堅持し、マクロコントロールの考え方と方式を刷新し、当面はもとより長期的により有効な一連の措置を講じ、安定を保ちつつ成果をあげ、安定を保ちつつ質を向上させ、安定を保ちつつ進歩をもたらし、諸般の活動を幸先よくスタートさせた。
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