（三）司法の公開を拡大する

社会矛盾の多発、案件の増加、新たな情況や問題が次々に噴出する状況に直面し、中国の司法機関は自らの建設を強化すると同時に、司法の公開を全面的に推し進め、司法権力を明るい陽光の下に運用し、社会各界の効果的な監督の下で公開、公平、公正に行使させるようにしている。

公開する事項と内容を拡大する。人民法院は審判の公開範囲を、立件、法廷尋問、執行、公聴、文書、審理事務などの各方面に拡大した。人民検察院は案件処理手続き、再審理案件の作業規程、各訴訟段階における訴訟当事者の権利と義務、法律監督結果などを法に基づき十分に公開した。公安機関、司法行政機関は主要職責、法執行の根拠、法執行の手続き、法執行の結果および警察業務の規律などを社会に広く公開している。

公開の形式とメディアを充実させる。司法公開は、各部門による分散的な発表から、統一的な情報窓口による集中的な発表へと転換した。公開するメディアは、従来の掲示板・新聞雑誌・宣伝パンフレットなどから、ウェブサイト、ブログ、ミニブログ、即時通信手段などのネット新興メディアへと拡大した。スポークスマンとプレスブリーフィングの制度を確立、健全化し、速やかに司法情報を公布していく。

公開の効果と保障を強化する。裁判、検察、公安の業務文書の論理と論証を強化し、民衆、専門家を招いて公聴、論証の過程に参与させ、民意疎通メールボックスを開設し、全国統一の通報電話を設立し、部門責任者の訪問受付日を設定し、司法公開の人的物的保障を強化し、司法公開の段階的な推進を確実にし、良好な効果を収めている。